3日、TBS「バース・デイ」では、「ハンカチ世代が戦力外通告 最強左腕 崖っぷちの戦い」として、昨年10月、巨人から戦力外を通告された乾真大をフィーチャーした。

小中と目立った選手ではなかったが、東洋大姫路では持ち前の努力でエースの座を勝ち取った乾。3年生の時には、敗れはしたものの甲子園の準々決勝で田中将大率いる駒大苫小牧と激闘を繰り広げている。

その後、東洋大学へ進み更なる成長を遂げると、斎藤佑樹の去就が目玉となった2010年のドラフト3位で北海道日本ハムファイターズに入団した。だが、プロ入り後の乾は、好不調の波が激しく安定した成績が残せず。戦力外通告は2016年にトレードで巨人に移った矢先のことだった。

「まだできると自分では全然思ってるので最後もう一回プロであがきたい」と胸中を吐露した乾は、「また乗り越えないといけないものがきたという感じです。失敗ばっかりですから、失敗ばっかりしてきているんで。最初は高校でもなかなか抑えられないし、ふとしたことでパッと掴む時がいつもあったんですね。高校でも大学でもプロでも。そういう途中だと思ってる」と言葉を続けた。

迎えた11月のトライアウトでは、山崎憲晴にヒットを打たれるも3三振を奪って結果を残している。それでも乾のもとには3日経ってもプロ野球チームからの連絡はない。番組のカメラに「みんな『どっか話あったやろ』くらいの感じでLINEくれるから逆に辛い」という乾は「ないないないであるが一番いいけど、あるあるあるでないが一番辛い」などと苦笑いを浮かべた。

すると、トライアウトから1週間、乾のもとには独立リーグ・富山GRNサンダーバーズからオファーが入った。このオファーをすぐに受け入れた乾は「ちゃんと評価して頂いたのでよかったと思います」と話すと、「もう1回プロに戻りたいというのはあるので、その気持ちを持ってしっかりトレーニングしたいなと思います」と意気込んだ。