毎日シャンプーしているのにもかかわらず、洗い終わった直後からなぜか頭がかゆくなる! あるいは、パラパラ状態の乾燥フケが上着に散らばってしまう……といった頭皮トラブルを抱えている人が多くなるこの季節。
かゆみは我慢できないし、フケも見た目にいいものではありません。さらに、かゆみや乾燥フケの原因を知って早めに対処しておかないと、悪化することもあるので、すぐにできることは早速今夜から試してみては?

人と話している時、ポリポリ頭をかいてしまう行為はあまり望ましくないですね


冬になると、なぜ頭がかゆくなるのでしょうか

人と話しているとき、コーヒーを飲んでいるとき……、何度も髪を触ったり、頭皮をポリポリかいている人、周囲にいませんか? そうした人たちは、ほとんど無意識にそうした行動をとっていると言えますが、「かゆみ」のはじまりはこの“無意識”に髪や頭に手を持っていく行動からスタートするといわれています。
そして、症状が悪化するにしたがってだんだんとかゆさが強く・激しくなり、「ボリボリ!」「ガリガリ!」と強くかきはじめることに。
その強い刺激によってかいた部分に小さな傷ができ、それが治る頃にまたかゆくなる!という悪化のループにはまると、厄介な状況に陥ってしまうことになるのです。
「痛み」もつらいですが、同じようにつらい「かゆみ」を放置・我慢できず、就寝中などにボリボリ、ガリガリかいてしまう人は多いですね。でも、それを繰り返していると、最初の小さな傷が次第に悪化して、病院に行くほど悪化する場合も。ここまでくると、処方された薬を塗らないと治らないほど悪化してしまうことがあるので、初期段階でどのように対処するかが肝要となってきます。


頭皮の乾燥を防ぐために実践したいことは?

様々な要因はあるものの、かゆみのスタートは何かというと、特に冬は大気の乾燥が原因といわれています。
頭皮が乾燥する要因は、大気の乾燥に加え、強めの洗浄成分を含んだシャンプーや、過度な洗いすぎが挙げられるため、思い当たる方はアミノ酸系シャンプーなどの比較的洗浄力が弱いものを取り入れてみるとよいでしょう。
冬の入浴時の頭髪の洗い方の注意点
○ 少しぬるめのお湯でシャンプーする
○ 爪を立てないよう優しく頭皮を洗う
○ 夏場より、しっかりすすぐように心かげる
シャンプー時、体の皮膚と同じく熱めのお湯で洗うと乾燥しやすくなってしまいますので、シャワーや浴槽のお湯を極端に熱い湯温にしないように気をつけましょう。

流し残しのないようにすることも大切です


この時季の、ドライヤーの正しいかけ方とは?

加えて、次のポイントも忘れず実践したい点になります。
○ ドライヤー時には、頭皮からしっかり乾かす
○ スタイリング剤をつけている場合、特に夜に髪をしっかり洗う
○ スタイリング剤は、頭皮につかないように気をつける
髪が短いからドライヤーはかけない……という男性は意外と多いのですが、こうした方は頭皮の乾燥と皮膚炎トラブルを引き起こしやすいので、頭髪が短くても洗浄後は頭皮から乾かすよう心がけましょう。
また、スタイリング剤がついたままの就寝、誤ったスタイリング剤のつけ方を繰り返していると、頭皮にスタイリング剤が残ることで、かゆみが発生することも。このような悪循環の中で〈かゆみが発症〉→〈無意識に頭皮をかいてしまう〉→〈かゆみが悪化してしまう〉ということになりかねません。
さらに、日々の中で気をつけたいポイントは、
○ 暖房の風が直接肌に当たらないようにする
○ 日々の栄養のバランスを整える
○ ストレスを溜めない
以上の点に気をつけることで、頭皮の乾燥によるかゆみを防げるようになります。

しっかり頭皮を乾かさないと、かゆみトラブルの元に


フケには〈乾燥したフケ〉と〈油っぽいフケ〉がある

初めて会ったとき、相手の肩にフケが落ちていると不潔な感じがしますが、フケには〈乾燥したフケ〉と、〈油っぽいフケ〉の2種類があります。
毎日しっかりシャンプーしているのに何でフケが?……という方のほとんどは、乾燥を要因とする〈パラパラフケ〉といわれ、〈油っぽいフケ〉は入浴時の頭髪の洗い方や食生活などに起因するといわれています。
さらに、フケに悩まされている人は、鏡で自分の頭皮の状態を確認してみましょう。
頭皮の中にかたまった赤みがある、皮膚がめくれている、といった状態が確認できた人は、皮膚炎になっている可能性もあるので、すぐに皮膚科を受診しましょう。放っておくと脱毛につながることもあるので、この時季こそしっかりケアして、健やかな頭髪を心がけてくださいね。

かけばかくほど悪化するので、早めに対処しましょう