富士スピードウェイにて行われたNISMO FESTIVALにて、7年ぶりにフルモデルチェンジされた日産リーフの試乗を行いました。全長が4,445mmから4,480mm、全幅が1,770mmから1,790mmと従来モデルよりわずかにサイズが大きくなったものの、全高は1,545mmから1,540mmと低くなり安定感が増しました。出力やトルクも増大していますが航続距離は約400kmとおよそ1.4倍に伸びたものの重量は変わらずという大幅進化を遂げました。スペック上大幅な進化を遂げた新型リーフですが、実際の走りはどうなのか、試乗でチェックしました。

今回、試乗にあたっての評価ポイントは以下になります。

・日常走行のうち、9割の減速をアクセルペダルで行えるとするe-Pedal

・プロパイロット パーキングによる自動駐車

走行モードに関しては、ノーマル、ECO、Bレンジ、e-Pedalのそれぞれを試しました。



走行中の感想が生のリアクションなので、詳細は動画を確認してもらいたいと思いますが、前モデルと比較しても、ガソリン車と比較してもパワフルに感じました。新しく採用されたe-Pedalに関しても、ワンペダル(アクセルペダル)だけで、加減速、停止までできるということで、渋滞や山間部などストップアンドゴーの多い道路状況で有効だと思いました。

続いて、プロパイロット パーキングによる自動駐車を体験しました。



駐車スペースにあわせ、一般的な後向き駐車だけでなく、前向き駐車、縦列駐車を選択することができるもので、プロパイロットをサポートする4つのカメラと12のセンサー(ソナー)を備えます。システム的には、パーキングボタンを押したら全自動で駐車完了まで行えるということですが、安全面やドライバーが駐車操作を行うという原則のもとに、プロパイロットパーキングのボタンを押している間のみ、自動駐車の動作が行われます。



各種センサーやカメラは、プロパイロットパーキングだけでなく、走行車線のキープや歩行者や他の車に接触しないかなどの安全運転にも活用されています。本記事最初の動画の冒頭で、駐車スペースから出発する際にも、近接センサーが働いている様子が確認できます。



サーキットのコースでは、SUPER GTの競技車両をはじめ、往年のレーシングカーなどがデモ走行をする様子を観戦したり、レースクイーンの撮影会などが開催されるなど、クルマ好きには有意義な時間が過ごせるイベントでした。レーシングカーもいずれEVが主流になってゆくのだろうかと、リーフの試乗を終えてサーキット走行を眺めながら、未来のクルマについて思いを馳せました。