映画『ジュピターズ・ムーン』ポスタービジュアル
 - 2017 (c) Proton Cinema - Match Factory Productions - KNM

写真拡大

 宙に浮くというスーパーパワーを得た難民の青年を描いた異色のハンガリー映画『ジュピターズ・ムーン』が2018年1月27日より日本公開される。人間に虐げられてきた犬たちの反乱を活写して激賞された、『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ)』のコーネル・ムンドルッツォ監督の新作だ。

 人生に敗れた医師&空中浮遊の能力を得た難民の青年の命をかけた逃亡を、テロや難民問題を内包しながらも意欲的な映像表現でつづり、ジャンルにとらわれないエンターテインメントへと昇華させた本作。「ジュピターズ・ムーン」とは「木星の衛星」という意味で、その一つに「エウロパ(=ヨーロッパ)」という名前の衛星がある。本作を難民問題を抱えるヨーロッパ(欧州)の物語として観てもらうことに意義があると考え、ムンドルッツォ監督が付けたタイトルだ。

 第70回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、審査員のウィル・スミスが「本当に素晴らしい映画だと思う。何度も何度も観たいと思う映画の一つだ」と絶賛したことでも話題を呼んだ。(編集部・市川遥)

映画『ジュピターズ・ムーン』は2018年1月27日より新宿バルト 9 他にて全国公開