元ブラジル代表の「またぎフェイントの王」、妙技から“にらめっこ”の変顔プレーで波紋

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アトレチコMG所属のMFロビーニョが華麗なドリブルを披露した際に挑発行為か

 かつて「ドリブルキング」と称された男のプレーが波紋を呼んでいる。

 ブラジルのアトレチコ・ミネイロに所属する元ブラジル代表FWロビーニョは、19日のセリエA・シャペコエンセ戦(2-3)にフル出場し、華麗な足技を披露するも、その際に挑発行為をしたとしてブラジルメディアから注目を集めているという。ブラジル紙「UOLエスポルテ」が伝えた。

 試合は前半9分、ロビーニョがチャンスをお膳立てし、アトレチコMGが前半9分に先制するも、シャペコエンセに2点を返され1-2で前半を折り返す。それでも後半23分にアトレチコMGが同点弾を決めて2-2に追いつき、試合は振り出しに戻った。

 問題の場面は後半30分に訪れたという。ロビーニョが左サイドのタッチライン際でボールを保持するなか、シャペコエンセDFドウグラス・グロリが間合いを詰めてプレッシャーをかける。ロビーニョはドリブルで抜きにかかるなか、得意のまたぎフェイントで相手を揺さぶると同時に、目の前で突破を警戒する相手に対して、まるで“にらめっこ”のように変顔で挑発。結局、この変則フェイントは効果を発揮しなかったが、一連のプレーは現地ブラジルで波紋を呼んだという。

 シャペコエンセの選手たちは、これを挑発行為と受け取り、すぐさまロビーニョに抗議。一方のロビーニョも言い返して一触即発のムードが漂った。記事では「(シャペコエンセのDF)モイゼスはこの行為を不快に感じて非難すると、ロビーニョは『どこでプレーしてたの?』と返答した」と、皮肉めいた返事も槍玉に挙がっている。当事者のモイゼスは「ただシャペコエンセをリスペクトしてほしいと彼(ロビーニョ)に言っただけ」と明かす。

ロビーニョ「ただ思ったままプレー」と主張

 もっとも、ロビーニョ自身はブラジルメディア「TORCEDORES」で、「ただ思ったままにプレーしただけだ。彼はまたぎフェイントなんてするなって言ってきたけど、ふざけるなと言い返したよ。だって18歳の時にやってよくて、30歳になったらダメなの?」と、例え話を交えながら語っている。結局、試合はロビーニョのアトレチコMGが2-3で敗れた。

 同記事で「またぎフェイントのキング」と称されているロビーニョは、“にらめっこ”の行為には言及しなかったものの、またぎフェイントの正当性を強く訴えている。いまだ賛否両論が渦巻いており、事態の収束にはしばらく時間を要しそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

【動画】「グローボ・エスポルテ」が公式ツイッターに投稿、物議を醸したロビーニョのドリブルの瞬間

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