難消化性デキストリンってご存じでしょうか。特定保健用食品、通称「トクホ」と呼ばれる機能性を謳う食品(脂肪吸収を抑えるお茶とか)の原材料名をチェックしてみると、わりと見かけます。

コストコでは『オプティファイバー(OPTIFIBER)』という商品名で販売されておりまして、わざわざトクホ商品を買わなくても、自宅で難消化性デキストリンを摂取することは可能です。

トクホ商品はけっこうお高いので、継続的に摂取したい人はチェックしてみてはいかがでしょうか?

コストコ|オプティファイバー|1,758円/730g

おすすめ度 ★★★★☆

こちらがコストコのPBカークランドシグネチャー商品『オプティファイバー』。小麦由来の難消化性デキストリンが730gで1,758円(税込)、100gあたり約241円。難消化性デキストリンはAmazonなどでも購入でき、コスパは似たり寄ったりというところ(Amazonで買うほうが若干お得かも)。ちなみにコストコでは300円引きなど割引販売しているときが狙い目ですよ。

計量スプーンが付属しています。

難消化性デキストリンって?

さて、難消化性デキストリンってなんでしょう? 簡単にいえば、難消化性分=食物繊維です。カラダのためには食物繊維が必要だってことはわかっちゃいても、現実的には日頃の食生活で十分に摂るのって難しいですよね。そこでサプリメント的に摂取できるようにと、難消化性デキストリンのような食物繊維が開発されたわけです。

難消化性デキストリンはこのようなサラサラのパウダー状で、水に溶ける無味無臭の成分です。これを摂取することで、糖の吸収を緩やかにして血糖値の上昇を抑制したり、脂肪の吸収を緩やかにして食後中性脂肪の上昇を抑制したりするといった効果が期待できます。難消化性デキストリン入りのトクホ茶などでも、そのような効果が謳われているかと思います。

どうやって摂取するの? 注意点は?

難消化性デキストリンの摂取方法は簡単です。『オプティファイバー』であれば、付属のスプーン1杯分(3.5〜4.0g)を120ml以上の飲み物(炭酸飲料は除く)や柔らかい食べ物に加えて飲むだけ。成人の場合、1日の摂取回数は最大で5杯分まで。

摂取するタイミングは食前が効果的。たとえば、朝食前のコーヒーなどの飲料に溶かすとよいでしょう(みそ汁に混ぜて食事の最初のほうに飲むとかも)。難消化性デキストリンは無味無臭なので味には影響しません。わりと舌に引っかかりが残る製品もありますが、『オプティファイバー』はほとんどそのようなものは感じられないタイプですね。

なお、難消化性デキストリンの効果を見るには継続的な摂取が大事。日頃の食習慣に組み込むなどして、継続的に摂りやすいスタイルを確立するとよいでしょう。

■摂りすぎるとお腹がゆるむ!

カラダにいいなら、たくさん摂ればイイ気がしますよね? でも、それはダメ。「アリエナイ理科」シリーズでおなじみのくられ氏に聞いてみました。氏は難消化性デキストリンを日常的に摂取しているヘビーユーザーです。

――難消化性デキストリンは、原材料によって多少の分子構造の差がありますが効果効能としては大差なく、腸内環境を整え、糖質と絡まることで、糖の吸収を穏やかにして、腹持ちを良くしたり、便通を改善したりします。摂り過ぎるとお腹がゆるくなることがあるのはそのせいです。(くられ)

お腹がゆるくなることがあるので、飲み慣れない時点では、1日の摂取回数を少なめにして、様子を見ましょう。

個人差はあると思いますが、難消化性デキストリンによって満腹感がやや長持ちすることも。食欲を低減できれば、食べる量や回数も減らせるかもしれませんね。

なお、妊娠中や授乳中の方、薬剤を服用中の方などは使用前にかかりつけの医師に相談してから使うようにしてください。

『オプティファイバー』まとめ

最後に『オプティファイバー』のまとめを。

難消化性デキストリンは血糖値の急上昇を和らげるなどの効果がある1回の摂取量は3.5g程度(付属スプーン1杯分)飲料や料理に混ぜ溶かして飲む食事前に摂取する摂取回数は1日最大5回(最大17.5g)摂りすぎるとお腹がゆるむかもボトル1本で730g
1日5回で約41日分、1回約8.5円

難消化性デキストリンの推奨摂取量は、商品によってわりとバラつきがあるため、1日10g前後という認識くらいでいるほうがいいかもしれませんね。このあたりはご自身で効果的と思われる摂取量を探してみてください。

『オプティファイバー』は、コスパという観点で見ると、めちゃくちゃイイってわけじゃありません。ただ、かなり溶けやすいため、飲料や料理に合わせるのがラクという点ではおすすめですね。それにトクホ商品を買うよりずっと経済的です!

最後に。食事はバランスが大事。難消化性デキストリンはあくまでも補助的に活用しましょう。