一面の花と利尻富士を同時に楽しめるのがこのスポット

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利尻島の真ん中にそびえる標高1721mの利尻山は、日本百名山のひとつにも数えられる秀峰。富士山を思わせるような美しい姿から別名「利尻富士」とも呼ばれています。対岸にある日本最北の湿原・サロベツ湿原から眺める風景などが有名ですが、それ以外にも利尻島に渡らずに利尻富士の雄姿を見ることのできる、あまり知られていない絶好のスポットがあるんですよ!

エゾカンゾウの一番の見頃は6月の中〜下旬頃

■ 金浦原生花園

遠別(えんべつ)町中心部から国道232号線を南に10分ほど、海岸沿いに広がる花畑が「金浦原生花園」です。シーズンになるとエゾカンゾウが咲き誇り、まさに黄色い絨毯を敷き詰めたような風景に。そしてその背景には利尻富士がそびえるという、素晴らしいロケーションが広がります。

エゾカンゾウの一番の見頃は6月の中〜下旬頃。ラッパのように開く黄色い花は1日しか咲かず、朝咲いたものは夕方になるとしぼんでしまうそう。そのため常に同じ咲き方をしているわけではなく、日を置くとまた違った風景になるのです。旅行に行く時は咲いていなかったけど、帰ってくる時にはたくさん咲いていた! なんてこともあるかもしれませんね。

そのほか、白い小ぶりの花を咲かせるイソツツジや、美しい紫色のヒオウギアヤメなども自生しており、所々に群落を作っています。散策路もあり、一周250mのファミリーコースと420mののんびりコースの2つを用意。コースの途中にはカメラスタンドを立てて撮影できるスペースがあるので、そこで撮影するのがオススメですよ。

金浦原生花園 ■住所:遠別町金浦246-1、253-1、255-1 ■電話:01632・7・2115(遠別町役場商工水産係) ■時間:24時間見学可 ■料金:入園無料 ■休み:なし(冬期休園)

■ 富士見ヶ丘公園

金浦原生花園から北に約4km、道の駅富士見の裏手に広がる公園。小高い丘の上にあり、その名前の通り日本海に浮かぶ利尻富士を見渡すことができるスポットです。展望台も用意されており、そこから眺める日本海と利尻富士のパノラマは一見の価値ありです。

公園周辺の森林は鳥獣保護区にも指定されており、森の中を散策してバードウォッチングを楽しむこともできます。また、レストランやキャンプ場、パークゴルフ場などさまざまな設備が揃うので、ドライブの途中に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

富士見ヶ丘公園 ■住所:遠別町富士見46-1、46-21、112-4、112-24 ■電話:01632・7・3939(レストラン「とんがりかん」) ■時間:24時間見学可 ■料金:入園無料 ■休み:なし(冬期休園)

【北海道ウォーカー編集部】