男性のみに存在する臓器、前立腺が肥大することで起こる病気、前立腺肥大症。1980年代には10万人程度だった前立腺肥大の患者数も年々増加し、2011年度では実に40万人もの男性が前立腺肥大を患っていたことがわかっています。ちなみにこれは医療施設を利用した患者数のみであり、自覚していない方を含めれば更なる患者数の増加が想定されます。若い男性というよりは、特に中高年・高齢男性の間に多いとされる前立腺肥大。今若くても、いずれは前立腺肥大リスクを心配するようになりますから、その原因や対策をしっかりと押えておくべきです。

前立腺肥大とはどんな病気?

前立腺肥大症を一言で説明するとなれば、前立腺が肥大する病気。もっと詳しく説明すると、膀胱の下に存在する前立腺が肥大することにより、排尿障害を伴う病気です。なお前立腺肥大は30歳代以降に着実に発症頻度が高くなっていき、50歳代を機に更にその頻度は上昇していくようです。これが前立腺肥大は中高年・高齢男性に多いといわれる所以。

前立腺肥大の自覚症状

前立腺肥大を発症した際に自覚する症状としては、先ほど説明したとおり排尿障害がそれに該当します。具体的には、異常な頻尿感、残尿感、尿の出が悪い、尿の切れが悪い、といった症状です。高齢になるほど前立腺肥大リスクは高まり、高齢男性の間で前立腺肥大による排尿障害を患っている方はかなりの数になります。

前立腺肥大の原因と対策

前立腺肥大の決定的な原因はまだ明らかにされていないようですが、多くの医療現場において、男性ホルモン「テストステロン」が変換され生まれる「ジヒドロテストステロン」が前立腺に取り込まれる事で前立腺肥大が起こるとも考えられているようです。この理由から前立腺肥大の治療として抗男性ホルモン薬が処方されることもあります。もちろんこれ1つが原因であるとは断言できません。前立腺肥大の予防としては、身体を冷やさず、尿意を我慢せず、適度に運動することが予防に繋がるといわれています。今若くても将来前立腺肥大になりたくないという方は、特に前立腺肥大の予防に努めておくべきでしょう。


writer:サプリ編集部