「スマート・ファイブ」は、コア資産として、どんなお客さまにも長く持っていただける資産だと考える。日本の個人金融資産が預貯金に偏り、また、「資産形成」のカテゴリーで、サテライトの方が大きいといういびつなカタチをしていることは、よく指摘されるところだが、今後、日本でもコアとなる投資資産を増やしていく必要がある中で、「スマート・ファイブ」などのバランス型ファンドを育てていくことが大事だと考えている。

 「スマート・ファイブ」を取り扱うゆうちょ銀行、および、郵便局では、「スマート・ファイブ」を含む複数のバランス型ファンドを「コア・バランス」として特に力を入れて紹介する運動を展開している。このような動きが進むことは、増税やインフレなどに備えて資産形成の必要性が強調される日本で、大変望ましいことだと思う。

 また、下落リスクを抑えるというスマート・ファイブ戦略の特性は、NISA(少額投資非課税制度)にも相応しい商品性といえる。

 資産形成で成功するためには、市場に参加し続けることが重要だ。仮に運用の途中で30%を超える値下がりを経験しては、運用を継続する意志が挫けてしまいかねない。資産運用で失敗した人の多くは、大きな下落に耐え切れず、下落した局面で売却し、退場してしまったという経験をしている。世界の市場は、波のように価格の上げ下げがある。一時的に下落しても、運用を継続していれば、その後の戻りで評価損が小さくなるということは十分に考えられる。大きな下落リスクを避けて運用を続けながら、資産形成を考える方々の力強いツールとして、「スマート・ファイブ」をご活用いただきたい。