セリエAのビッグクラブがこぞって狙うグスタボ。夏にはイタリア行きか? (C)Getty Images

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 ウォルフスブルクとの契約が2018年6月で切れるブラジル代表MFのルイス・グスタボに、イタリア勢の視線が集まっている。
 
 ミランは来夏に向けて、中国資本誕生後の新体制下で強化を預かることになっているマルコ・ファッソーネ(ゼネラルディレクターに就任予定)とマッシミリアーノ・ミラベッリ(スポーツディレクターに就任予定)が、ドイツとイタリアを結ぶ大物仲介人ジャコモ・ペトラリートを介してウォルフスブルクと接触し、獲得の可能性を探り始めた。
 
 しかし、この動きに対しては、頭越しにされたと感じたグスタボの代理人がへそを曲げ、ミランに対して態度を硬化させている。
 
 現在のチームではマヌエル・ロカテッリがブレイクしているとはいえ、19歳だけにまだまだ粗も少なくない。経験豊富でその新星の負担を軽減しつつ良き手本となりそうなグスタボは、アンカーの格好のターゲットではあるが……。
 
 その隙を突いて動こうとしているのがユベントス(夏が目標だが状況によっては今冬にも)、そしてインテル(ピエロ・アウジリオSDは昨夏にグスタボ本人と会っている)だ。ともに守備力に長けたセントラルMFを探しており、グスタボはたしかに御誂え向きだ。
 
 セリエAを舞台とした三つ巴の戦いの行方が注目される。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
 
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※当コラムではディ・マルツィオ氏のオフィシャルサイトにも掲載されていない『サッカーダイジェストWEB』だけの独占記事をお届けします。
 
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。