“偉大なる酔っ払い”吉田類が薬物問題に物申す！「己と向かい合い、夢中になれることを探せ！」
一緒に飲んだ人、そしてテレビを観る人皆を、なんだか幸せな気分にしてくれる�牋梁腓覆訖譴段Г�〞吉田類。酒場を愛する粋な詩人の目線で、基本はおおらかに、時に厳しく、混迷する日本や世界情勢について語ります！（やはり酒を片手に）
今回は相次ぐ芸能人の薬物問題。そして高齢者ドライバーの事故についてお話頂きます！
Q．立て続けに報道される薬物犯罪者の再逮捕、どうしたら防げる？
「己と向かい合い、夢中になれることを探せ！」
――立て続けに報道される芸能人の薬物犯罪。真っ当な方向に�牾仞�〞していかないとダメですよね……。が、これ、報道されている芸能人に限ったことではなく、警視庁のデータによると50歳以上の覚せい剤使用による再犯率は80％以上だそうです。
――薬物への依存を断つのがいかに難しいかを物語っている数字ですよね。更生への道のりの中で、孤独に耐えられなくて再び……、という人も多いみたいです。
類「社会の信用や仕事、家族を失っているケースが多いだろうからね。そうなると、法の力でもっとどうにかしないと仕方がないなあ」
――適切な治療を受けやすくする手立ても必要ですよね。何年か刑務所にいただけで症状は治まらないはずですから。
類「薬物とは違うけれども、実は僕、昔はチェーンスモーカーだったんだよ。ショートホープを1日5箱吸ってた」
――え、意外！ なにかをきっかけに止めたんですか？
類「登山の時、次第に苦しくなるようになって、体力の限界を予見したんだ。ある日手元にあった2箱を握りつぶして、以来一切吸ってないよ」
――吸いたくなったこと、まったくないですか？
類「タバコより登山のほうが没頭できるし高揚する、それが自分でわかったから、再び欲することはないね。一種のごまかしだもの。まず依存症を自覚することが再スタートの第一歩だね」
高齢者ドライバーの事故。類さんが考える解決策とは？
Q．高齢者ドライバーの事故が多発！ 解決策は？
「安全に、快適に暮らせる社会にしたいね」
――このところ、高齢者ドライバーの交通死亡事故のニュースが多いですね。
類「まったくだね。ニュースで連日報じているもの」
――各市町村が「運転免許自主返納制度」を呼びかけていますが、普及の度合いはかなりばらつきがあるようです。
類「難しいのは、運転能力の衰えには個人差があって、杓子定規には決められないってことだよね。昨日まで矍鑠としていた方が今日事故を、ということも考えられるし、行政も苦慮していると思うよ」
――そうですね。
類「あと、高齢者ドライバーのステッカーなんかもあるけれど、いまひとつ存在が認知されていない気がするね。この車は高齢者が運転していますよ、ともっと一目瞭然になれば注意喚起になるかも？」
――車が生活の手段で、免許を返納してしまうとちょっとした買い物もできない、病院に行けない、という地域も全国に多くありますよね。
類「そうだね。きちんと返納した人に対して、公共交通機関のサポートや、病気や怪我の緊急時の対応もないと」
――インターネットの記事で見たのですが、あるお年寄りが免許を返納して車を手放すにあたり、ご家族が『おじいちゃんの運転卒業式』を開き、車との記念写真撮影や、お孫さんからの卒業証書贈呈をして、それを床の間に飾ったんだそうです。その後その男性には認知症の症状が出てきて、運転する、と言うこともあったそうなのですが、その時に�爐�じいちゃんは卒業したんだよ〞と卒業証書を見せたら、納得するようになった、と。
類「それは名案だね！ 実に愛情ある止め方だよ！」
――車を操って出かけられるということは、自立の象徴的な面もあるでしょうから、高齢者の方の尊厳を傷つけずに、安全に暮らしてもらえるといいですよね。
類「ご本人はもちろん、もし事故を起こせば周囲の人にとっても非常に危険。高齢化が進む中、注視すべき問題だね」
安全第一！ 潔く運転を卒業する勇気、讃えたいね
■プロフィール
よしだるい ホストを務めるBS-TBS「吉田類の酒場放浪記」は、飄々としたキャラクターで大人気番組に。高知県観光特使及び仁淀川町観光特使としても活躍。大晦日の特番『年またぎ酒場放浪記』（BS-TBS）も必見！
