「女性の間ではプロテインダイエットが流行っていますけど、実は男性もプロテインを摂取することで“ある効果”が期待できます」
 こう語るのは、元AV女優でスポーツジムのインストラクター経験もある竹下ななちゃんだ。

 プロテインとはズバリ、「タンパク質」のこと。
 「基本的には、アスリートやボディービルダー向けに作られたサプリメントです。激しいトレーニングを行うと筋肉は損傷します。その時の“修復”にタンパク質が必要なんです。そして、筋肉は損傷と修復を繰り返すことで鍛えられて“筋肥大”していくのです」

 つまり、本来はダイエットのためのサプリメントではないのだ。しかし、ダイエット効果があるのも事実。
 「女性の場合、ダイエットといえば大抵、食事制限をします。すると、筋肉を作るために必要なタンパク質の摂取量も減るのです。その結果、体重も落ちるけど、筋肉量も落ちて、脂肪がつきやすい体になる。筋肉の低下は体脂肪率を上げるので、どんなに痩せても“隠れ肥満”になるんです」
 これを防ぐため、プロテイン=タンパク質が必要なのだ。

 そして、プロテインにはもう一つの効果がある。
 「精液そのものがタンパク質ですからね(笑)。日頃からプロテインを摂取していると、精液は濃くなり、量が増えるのは間違いないです」
 加齢とともに精液の量が減少。なんとか射精まで至っても、チョロっと絞り出されたように漏れてしまう…。そんな悩みを持つ御仁には聞き捨てならない話だ。

 それだけではない。
 「精液の量が増えるということは溜まりやすくなること。これも重要なんです。女からすれば、若い男性のペニスは射精時の膨張がスゴいんです。精液量が多い分、出る瞬間は亀頭がパンパンに膨れ上がるんです。これが快感であり、女として嬉しいのです」
 精力旺盛だった若かりし頃を思い出していただきたい。射精時は、自分のペニスが鋼鉄のごとく硬くなったものだ。あれもまた精液の量が多かったからこそ、成し得た技なのだ。

 むろん、勃起力にも影響する。
 「精液の量が少ない人はやはり、アッチも弱いんです。すぐに萎えやすいし、1回射精すると2〜3日はヌカなくても大丈夫、というタイプも多い。男性がよく言う射精後の“賢者タイム”も、精液量の少なさが原因だと思われます」
 事実、アスリートなどは一晩で3〜4発は当たり前だという。これも日頃のトレーニングとタンパク質の摂取量の多さ=精液量の多さと関係しているのだ。

 さて、ここで我々の普段の食生活を振り返ろう。
 「日本人は、ご飯などの炭水化物や野菜が中心で、肉や魚はあまり食べない。ちなみに肉の場合、牛肉100グラムでもタンパク質は17グラム程度。成人男性は体重と同じぐらいのたんぱく質が必要なので、三食、肉を食べても足りていないのです」

 それを補うために、プロテインなどのサプリメントが使えるのだ。
 「もちろんプロテインは高いので、できるなら普段の食生活で、肉や魚、さらに豆腐や納豆を意識して多めに摂るのが一番です」

 元気な精液を作って、EDを解消するぞ!

竹下なな
精力料理研究家。元AV女優であり、現在はヨガインストラクターとして活躍。大の料理好きでもあり、精力アップのための食材を使った簡単料理を日々、研究している。近著に『セックスが危ない!』(三和出版)。