10日、フジテレビ「村上信五とスポーツの神様たち」では、有識者4人がプロ野球界の「最強キャッチャー・ベスト10」を選出する企画の模様を放送。その番組中、ゲストの一人・槙原寛己氏はバックスクリーン3連発の真相を語る場面があった。

「バックスクリーン3連発」とは、1985年4月17日に行われた巨人−阪神戦において、阪神の当時のクリーンナップ(3番:ランディ・バース、4番:掛布雅之、5番:岡田彰布)が槙原氏からバックスクリーンに3連続ホームランを打った球史に残る名場面である。

キャッチャー選出時、巨人の正捕手として長らく活躍した山倉和博氏の名前が挙がるや、思い出したように語り始めた槙原氏。「あの時、山倉さんがケガしてて、佐野(元国)さんという2番手の人とキャッチャーを組んでいた」と切り出すと、「プロで2球、初めて投げたシュートが、その前の打席でバースがセカンドゴロでゲッツー。その球をもう一回投げようと思ったらホームランにされた。佐野さんは真っ直ぐのサインを出している。僕が勝手に殆どブルペンでも投げたことのない球を投げた」と告白したのだ。

また「3人の中で一番岡田さんの打球が良い打球。すごいライナーで飛んでった。3人目くらいになると放心状態」と振り返った槙原氏だったが、スタジオでこのVTRを見ていた元千葉ロッテ・里崎智也氏は「シュートがなぜインコースにいくんだ。まず第一に投げたことのないシュートを選択したのが間違い。二番目にシュートなのに左バッターのアウトコースにいかないでインコースにいくのが間違い。打たれて当然。もし僕がキャッチャーだったら大激怒ですね」と呆れたように語った。