そんな橋本に、武田から“贈る言葉”として“環”という文字について、「ある人が衣装を着て願い事を秘め王のように進むのを目が見守っている、この字の持つ意味を刻んで17歳も邁進して欲しい」との言葉が伝えられると、橋本は「本当に一生私の先生は武田鉄矢さんです!」と感激した様子。場内からも感嘆の声と拍手が上がった。

最後に座長として、星泉を演じ上げた橋本が「この映画の製作発表を行ったのが2015年の6月23日。そこから約8か月、あのとき手元にあったのは未完の台本でした。それから多くの方に喜んでいただける作品を作ろうという思いでやって来ました。会見でプレッシャーを封印すると言いましたが、重圧が沢山ある中、そううまくはいきませんでした。皆さんから沢山の勇気をいただき、どう臨んでいけばいいのか教えてくれたのが、監督・共演者の皆さんでした。前田監督は時に厳しく、時に優しく、色々と指導してくださいました。長谷川さんは月永そのもので、撮影初日からその迫力に魅了されました。大野さんと宇野さんとは真剣勝負のアドリブのシーンをやらせていただき、少し重圧から解放されました。武田さんはいるだけで空気が変わりました。境地に達した俳優さんはこういうものだというのを感じさせていただきました。この作品に携われたことは私の財産です。この映画に関わってくださったキャスト、スタッフの皆様、そして応援して下さる方々に御礼申し上げます。そして、本日も福岡から来てくれているのですが、陰ながら支えてくれる両親と家族にも改めて御礼を言いたいと思います。本当にありがとうございます。私にとって人生でただ一つの初主演映画が完成しました。夢の途中でしたが、いよいよ夢の幕開けです。本日は皆さん誠にありがとうございます」と感動的な挨拶で締めくくった。

映画「セーラー服と機関銃 -卒業-」は3月5日(土)全国ロードショー。