実は庶民にも手が届く!?「プラチナカード」サービス活用法

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クレジットカードは、「スタンダード」「ゴールド」「プラチナ」「ブラック」という4種類に大きく分けられる。カードごとに受けられるサービスもさまざまだが、ここでは雑務に貴重な時間を費やしている人に、「プラチナカード」のコンシェルジュサービスを紹介したい。

プラチナカードは、エグゼクティブが持つカードと思われがちだが、実はそうでもない。私も何枚かプラチナカードを保有している。そもそもは仕事上の必要で持つことにしたのだが、実際には個人的な目的でフル活用している。実に便利で経済性も高く、手放すことはできない。

たとえば子ども3人と夫婦の5人で旅行に行く際には、プラチナカードの「コンシェルジュデスク」に電話する。複数のベッドをくっつけて部屋を提供してくれるホテルを探してほしい、ベビーカーでもラクに移動できるルートでチケットを手配してほしい、といったリクエストに24時間年中無休で応えてくれる。

大相撲のチケット手配、新幹線の予約なども電話で済む。

たとえば地方や海外の人とアポイントが取れたとしよう。土地勘のない場所ではホテルや会談場所の選定、予約などで一仕事だが、コンシェルジュサービスを利用すれば、すべて無料で一任できるのだ。

「これから六本木で接待の二次会をしたい。5人で予算は3万円程度、接待向きの店を予約して」といったリクエストもできる。有能な秘書を雇ったようなものだ。

では、どうすればプラチナカードを持てるのだろうか。

実はプラチナカードの多くは、選ばれた人しか会員になれない。一定の条件を満たす人にはインビテーションが送られ、それに申し込む形となっている。その条件は非公開だが、ゴールドカードを持ち、年間利用額が200万円以上とか300万円以上の人が候補になっていると考えられる。

手の届かない金額に思いがちだが、光熱費やスマートフォンなどの通信費、食費、レジャー費など、生活費のほとんどをカード決済にすればそれほど高いハードルではない。夫婦それぞれが異なるカードを持つのではなく、夫が本会員で妻を家族会員にするなどして利用を集中させるといい。

イチオシは「JCB THE CLASS」で、コンシェルジュサービスの中では群を抜いている感がある。5万円(税別)の年会費がかかるが、年に一度、2万円程度の品物がもらえるカタログギフトが届くほか、国内有名レストランを2人以上で予約すると1人分が無料優待や、世界600カ所以上の空港ラウンジの無料利用もできる。東京ディズニーリゾートの専用ラウンジが使えるし、一般の人は入れない、秘密のレストランも利用できる(有料)。年会費を払う価値は十分ある。

インビテーションなしで持てるプラチナカードもある。オススメは「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」で、年会費は2万円(年間200万円以上使うと1万円。税別)。コストパフォーマンスは高い。

部課長クラスの人は、ゴールドカードをつくり、そのまま年1万円程度の会費を払い続けている人が少なくない。しかし、ゴールドカードでは、コンシェルジュサービスを利用することはできない。さらに、ゴールドカードのウリである空港の専用ラウンジはセキュリティゲートの手前にあったり、海外はほぼ対象外だったりと、残念ながらサービス水準は高くない。

(ポイントマスター 菊地崇仁 構成=高橋晴美)