いよいよ受験シーズン真っただ中。受験勉強といえば記憶力。記憶力を高めるのにいい食べ物はないかと思っているあなたに、記憶力アップが期待できる成分を含む食品ヤマブシタケについてお教えしましょう。ヤマブシタケに含まれる成分は、アルツハイマー型認知症にも良いのではないか、と注目されています!

ヤマブシタケってどんなきのこ?

ふだんあまり耳にしない「ヤマブシタケ(山伏茸)」。中華料理では良く使われる食材でナマコ・フカヒレ・熊の手と並ぶ「四大山海珍味」の1つです。中国、北米、日本でも植生するキノコで、クヌギやブナなど広葉樹の幹や切り株などに生えています。ヤマブシタケは、日本のスーパーやデパートの食料品売り場でも販売されていますので、是非探してみてください。

漢方薬として古くから使われた

ヤマブシタケは漢方薬として中国では長く用いられています。漢方薬としての名前は「ホウトウクウ」。たんぱく質、脂肪、炭水化物、16種類のアミノ酸、食物繊維、ビタミンB群、ミネラルが含まれ、栄養価の高いキノコであるため、虚弱体質改善、消化改善のために煎じて飲まれているのです。

脳の細胞活性化&認知症予防にはへリセノン

ヤマブシタケにはへリセノンという成分が含まれています。へリセノンは、脳の神経細胞(ニューロン)が消失していくのを防ぐNGF(神経細胞成長因子)の栄養素となります。そのため、脳細胞を活性化する作用があり、記憶力や学習能力を高める効果があることが報告されています。近年はアルツハイマー型認知症予防・改善にも効能があるのではないかと期待されているのです。

ヤマブシタケは、くせがなくて食べやすい食材です。スープやオムレツ、炒め物、味噌汁などさまざまな料理に使ってみてくださいね。


writer:松尾真佐代