ミランのシニシャ・ミハイロビッチ監督が激怒している。13日のセリエA第16節で、ミランは最下位エラス・ヴェローナにホームで1-1と引き分けた。キツい結果だが、今日のミハイロビッチ監督にとっては判定に対する怒りの方が勝ったようだ。ミハイロビッチ監督がこれほど怒るのは、ミランのベンチに座るようになってから初めてのことである。

「こういうことは腹が立つ。今日はなかったオフサイドで2つの正当なゴールが取り消された。2試合前から明らかなPKに笛が吹かれていない。(ジャコモ・)ボナヴェントゥーラに対する明らかなPKがあった。我々は18本のシュートを打っている。試合になっていなかったんだ。これ以上何をしろという? こういう試合をどうやって勝つというんだ?」

「我々は生活を懸けて戦っている。なのに、勝利に値した試合で引き分けるんだ。これじゃやってられない。私はバカじゃない。だが、ごまかされるのはダメだ。こういうことは受け入れられない。我々は多くの試合を壊されている。これじゃダメだ」

「今日はフィオレンティーナ戦でもロドリゴ・エリーを退場にしたのと同じ主審(パオロ・ヴァレーリだった。我々に対するPKがあったが、それも与えられなかった。先週もPKがなかった。黙って何も言わないのはいい。だが、もう行きすぎだ。今日のボナヴェントゥーラ(に対するファウル)をどうやったら見られないというんだ? 1.5メートルのところにいて、あれを見られないのか? なあ、何を言っているんだろうね。そして我々は引き分けた」

「サポーターとクラブには申し訳なく思う。だが、これじゃダメだ。私は審判について話してこなかった。その私が審判について言うということは、限界まで来たということだ。確かに我々がPKを献上して同点とされたところはもろかった。あれはPKだった。だが、我々は前半に正当なゴールを2つ決めていたはずだし、後半に多くのチャンスをつくった」

「どうやって試合について話せばいいんだ? 何を言うべきだというんだ? FWを5人投入することもできる。だが、正当なゴールが認められないのでは、どうやってゴールを決めるんだ? 私は有利にしようとしているんじゃない。そんなことをしたことはない。言い訳をしようとしているのでもない。だが、明らかな2ゴールが認められていれば、前半で2-0、3-0となり、試合は終わっていた。それが存在しないオフサイドで認められなかったんだ。審判に関してラッキーで、吹くべき笛を吹いてくれることを期待しながらベンチに向かうことなんてできない」

「(アドリアーノ・)ガッリアーニ代表取締役と話したか? 今週話すよ」

元ミランで解説のアレッサンドロ・コスタクルタが、前節カルピ戦でミランがPKを取られずに済んだ場面など、ミランにも有利なエピソードがあったことを指摘すると、ミハイロビッチ監督は反論した。

「君はサッカーをやっていたじゃないか。今はメガネをかけていないみたいだけど、カルピに対するPKがあったのなら、我々に対するPKもあったはずだよ。冗談はやめてくれ!」