上海発、ＮＹ行きの旅客機内で大暴れ、乗り込んだ警察官３人を負傷させる

　男は「盧という姓」とだけ伝えられている。上海の浦東国際航空で待機中の中国聯合航空「ＵＡ０８７便」に搭乗してきた。目的地は米ニュー・ヨークだ。

　事件発生は６日午後４時ごろだった。中国メディアの環球網は、男は最初から理不尽な要求をしたと伝えた。席のクラスを上げることを要求し、乗務員に「できない」と伝えられると、勝手に他人の席に座り込んでしまったという。乗務員が指定された席に戻るよう要求すると、大声で怒鳴って暴れだした。機長は午後４時３５分、男を機から降ろすことを決断。空港警察に応援を要請した。

　乗り込んできた警官隊に機長は「男を排除する権限」を与えた。警察官は男に、機からの退出を要求。説得を繰り返したが男が従わないので「強制的に連れ出す」行動に移った。すると男は激しく抵抗し、警察官３人に軽傷を負わせた。

　空港警察は男を「公務執行妨害」として、身柄を拘束する刑事拘留の処罰を科すことに決めた。

　中国人が旅客機内でトラブルを起こす事態は数多く伝えられている。中国人同士が機内食用のナイフとフォークで渡り合い、「流血の事態」になったこともある。乗客だけでなく、機長と副操縦士が飛行中に乱闘した件も伝えられている。（編集担当：如月隼人）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）