一流の男は“その他大勢”の男と一体何が違うのか?

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 自信に満ち溢れていて、他人からの評価や意見には惑わされない。自分の信じた道を突き進み、成果をモノにできる。立ち居振る舞いは男らしくて、人望も厚い。これぞまさに“一流の男”だ。

 もちろん、そんな完璧超人にそうなれるものではない。でも、それに近づくことはできるのではないか…!?
 人材育成コンサルタントの永松茂久氏は、『一流になる男、その他大勢で終わる男』(きずな出版/刊)の中で、“一流になる男”に共通する考え方や習慣を紹介している。たとえ今はパッとしなくても、成長を遂げて“一流になっていく人”と、“その他大勢に埋もれていく人”には、根本的な違いがある。本書よりいくつか紹介しよう。

■一流になる男は、まわりの意見に流されない
 目の前に2つの道がある。もし大勢の人が「右」に行ったら、一流の男はどこに進むだろうか。安全を取って右に進む者がいれば、あえて周りと違う左を選ぶ者もいるだろう。しかし、それらは“その他大勢”の判断だ。
 一流になる男の答えは「周りがどこに行こうが、進む道は自分で決める」だ。周りに合わせて右に進むのも、あえて反対方向に進むのも、周りの人を基準に判断しているという意味では変わりない。自分の基準を持ち、まわりの意見に流されず、自分の意志で判断するのが一流になる男だ。

■一流になる男は、「なぜ?」にこだわる
 一流になる男はノウハウ(Know How)を学ぶよりも、ノウホワイ(Know Why)を追求する。ノウホワイとは理由を知ることだ。たとえば歴史書を読んで、「年代」や「誰が何をやったのか」ということよりも、「なぜこんなことが起きたのか?」「そのとき、この人はなぜ、こう動いたのか?」を追求する。一流になる男の興味は、物事を動かす本質的な理由である「なぜ?」を知ることに向いているのだ。

■一流になる男は、言葉を大切に使う
 実際に発した言葉だけでなく、頭の中で思考するときや、自分と対話するうえで思い浮かべる言葉も、意識や考え方に大きく影響する。一流になる男は、自分との対話(セルフトーク)で用いる言葉をうまく使いこなしている。
 脳や意識は、「自分はなんでうまくいかないんだ?」と考え始めると、うまくいかない理由ばかりを探そうとする。しかし、「どうすればうまくいく?」を起点とすれば、意識は解決策を考え、思考はポジティブに向いていく。一流になる男は、考えごとをするときも言葉の影響を最大限利用するのだ。

■一流になる男は、縦の絆を大切にする
 一流になる男は、同世代だけではなく縦の絆を大切する。先輩、後輩、自分の親世代や、孫の世代まで、幅広い年齢層との繋がりを持つ。そうすることで、自分が幸せにできる人たちの年齢層が、その他大勢の人よりも圧倒的に広がっていくからだ。世代を超えた人間関係を作ることは、先人から学ぶこともできるし、幅広い世代からのエールを受けることもできる。

 『一流になる男、その他大勢で終わる男』には、一流になる男に共通する考え方や習慣がまとめられている。本書で紹介されている習慣を取り入れるだけでも、少なからず意識は変わってくるはず。“一流の男”を目指す上で、本書は良いきっかけになるだろう。
(新刊JP編集部)