女性たちの圧倒的な支持を集める一方、「アイドル映画」と揶揄(やゆ)されがちなジャニーズ事務所所属俳優が出演した映画の中から、映画通をうならせた名演を振り返り、彼らの魅力に迫りたい。ジャニーズ事務所所属俳優の名演で最も記憶に新しいのは、三池崇史監督がメガホンを取り、2010年に公開された映画『十三人の刺客』で悪役に挑戦した稲垣吾郎だろう。稲垣が演じたのは、私欲のために女の四肢を切断し、女子どもを殺害