今の世の中、情報にあふれている。手の上の小さな画面を流れていく情報のスピードに引っぱられ、人とのコミュニケーションも、手軽になったぶん、じっくり相手や自分の思いと向き合うことが、減ってしまったのかもしれない。長く出版業界で働いてきたという笹木千尋(ささき・ちひろ)さんはこう話した。「どんどんつくって、どんどん捨てるのが当たり前になって。その過程でいろんなものが流されて、人の思いの部分も軽んじられて