東京電力の勝俣恒久元会長は2011年に起きた福島第1原発事故を防げなかった責任を、刑事・民事の裁判で追及された。22年7月に東京地裁は株主代表訴訟の判決で、元会長を含む旧経営陣4人の責任を認め、国内史上最高額とみられる約13兆3000億円の賠償を命じていた。同訴訟では、勝俣元会長本人への尋問が行われた。同原発の津波対策の必要性を巡り「大事故になるという認識はなかった。情報を上げろとは言わなかっ