プロ野球選手として「逆転サヨナラ満塁ホームラン2本」の日本記録を樹立した広野功さんは現役引退後、新聞記者のほかコーチ、二軍監督、監督代行、球団フロント幹部などを歴任した。ノンフィクションライター沼澤典史さんの著書『野球に翻弄された男 広野功・伝』(扶桑社)より、新聞記者への異例の転身を遂げた経緯を紹介する――。■30歳で現役引退、一家の大黒柱の選択肢「僕は引退後に中日、ロッテ、西武でコーチをやって、黄