ピースサインをする母親と原山さん(写真:原山さん提供)人はいつか老いて病んで死ぬ。その当たり前のことを私たちは家庭の日常から切り離し、親の老いによる病気や死を、病院に長い間任せきりにしてきた。結果、死はいつの間にか「冷たくて怖いもの」になり、親が死ぬと、どう受け止めればいいのかがわからず、喪失感に長く苦しむ人もいる。一方で悲しいけれど老いた親に触れ、抱きしめ、思い出を共有して、「温かい死」を迎える