皇室が、正式にクルマを導入したのは1913(大正2)年のこと。当時、「クルマの宮様」と呼ばれていた有栖川宮威仁親王(ありすがわのみやたけひとしんのう)の発案により、以来2024(令和6)年までの111年の間に「天皇の御料車」は16車種、延べ52台が導入されてきた。昭和天皇は、天皇の世継ぎの呼称である「皇儲(こうちょ)」のころから、皇太子、摂政宮の時代を含めると76年間にわたりクルマを利用してきた。この間、どういった