宇宙で最初に誕生した恒星の性質を知るには、今のところ初代の恒星の残骸から誕生したと考えられている「低金属星」を調べる間接的な方法が頼りです。低金属星は10万個に1個程度という非常に稀な存在であり、これまで性質が詳しく調べられたもののほとんどは天の川銀河に属するものでした。シカゴ大学のAnirudh Chiti氏などの研究チームは、天の川銀河の衛星銀河である「大マゼラン雲」に含まれる恒星を調べ、その中から低金属星を