活気を取り戻しつつある歌舞伎座。新型コロナによる座席制限を解除したものの、団体客の戻りは鈍い(撮影:今井康一)名門が復活する日はいつ訪れるのか。今年5月、松竹の19年ぶりとなる新社長に就任した郄橋敏弘氏は、コロナ禍での業績低迷について「今年までは本当につらかった」と振り返る。松竹の2023年2月期の売上高は前期比8.9%増の782億円に伸びたものの、営業損益は7.7億円の赤字と、3期連続の赤字に沈んだ。コロナ