北朝鮮の社会安全省(警察庁)は2020年8月、新型コロナウイルスの国内流入を防ぐためとして、国境と接する緩衝地帯に無許可で近づく者には、無差別に銃撃を加えるとの布告を出した。その後、射殺される人が相次いだ。中国との国境に接する地域、中でも両江道(リャンガンド)ではコロナ前、密輸が主要産業と言っても過言ではないほど盛んで、持ち込まれた品物は北朝鮮各地に流通していた。コロナの国内流入を極度に恐れる当局は、