胆汁の通り道である胆管が拡張する疾患で、膵管と胆管の先天的な合流異常が原因とされている先天性胆道拡張症は、小児に多い病気だ。放置すると胆管がんを発症するリスクが高まるため、拡張した胆管を切除する必要がある。2016年に腹腔鏡下での胆道拡張症手術が保険収載されて以降、傷が小さく体への負担が少ないといった長所から、小児でも腹腔鏡下手術が広く行われてきたが、小児では胆管が非常に細く、腹腔鏡下での運針・縫合に