中国、台湾の相次ぐ加入申請で「環太平洋パートナーシップに関する包括的および先進的な協定(CPTPP)」をめぐる情勢は混沌としてきた。現在CPTPP域内で最大の経済規模を誇り、また締結にリーダーシップを発揮したことから、日本には、今後「一つの中国」をめぐる中台対立を捌く、極めて重い政治的負担がのしかかる。中国の加入申請直後、9月22日のブリンケン米国務長官との会談でも、茂木敏充外相は米国のTPP復帰を促し、10月