東大の院生時代、いまからもう三十年も前、他学科にもかかわらず、経営戦略論の土屋守章先生のゼミにおじゃましていた。そのころ、〈学習する組織〉というアイディアが注目を浴びていた。それまでの階層型トップダウンの指示待ちでは組織が硬直し、時代に即応できない、そこで、どの部分も全体と相似になる〈フラクタル〉な構造をとることで、組織の柔軟性、現場の即応性を高めようというもの。数学で言うシェルピンスキーのピラ
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東大の院生時代、いまからもう三十年も前、他学科にもかかわらず、経営戦略論の土屋守章先生のゼミにおじゃましていた。そのころ、〈学習する組織〉というアイディアが注目を浴びていた。それまでの階層型トップダウンの指示待ちでは組織が硬直し、時代に即応できない、そこで、どの部分も全体と相似になる〈フラクタル〉な構造をとることで、組織の柔軟性、現場の即応性を高めようというもの。数学で言うシェルピンスキーのピラ