これまでできていたことが制限されたり、社会全体に不安や恐怖が蔓延していたり、自分の生活がおびやかされたりした時、人が自信を持つのは難しい。これまで揺るぎなくあり、これからも揺らぐことはないと思っていた生活の足元が急激に不安定になっているのだから、無理もない。そんな時は、視線を下げて、足元の方から社会を見上げてみてはどうだろう。「もともと、人間の社会に確かなものなど何もなかったな」「生活レベルが下が