日本人は「伝統」という言葉に弱い。例えば、「江戸」や「京都」といった言葉が出てくると途端に伝統感が出てきてブランド化する。だが、見方を変えれば、私たちはこの「伝統」という言葉に振り回されているとも言える。そんなことにならないためにも「その伝統は、誰が、なんのために、どういうスタンスで主張しているのか?」も含めて読み取る能力である伝統リテラシーを身につけることが必要だろう。『「日本の伝統」という幻想