法廷で大きな体をまるめ、すすり泣くその姿に「番長」と呼ばれた面影は見当たらなかった──。5月17日に開かれた清原和博被告(48)の初公判を傍聴した記者の感想だ。検察の求刑は2年6月。5月31日の判決の日まで、自らが堕ちた覚せい剤地獄をどんな風に振り返るのだろうか。2月にあかるみになった事件は、社会にとてつもない衝撃を与えたが、この清原事件からさかのぼること1年前の2015年4月、一報を耳にした誰もが「まさか」