5月12日、80歳で亡くなった演出家・蜷川幸雄。告別式は16日、暑くも寒くもなく時折風がそよぐ過ごしやすい天候で、参列者のひとりは「葬儀場に日本中からこれだけたくさんの錚々たる俳優たちが集っているのだから天気がいいに決まっている」とつぶやいた。1950年代から演劇をはじめ、60年代から演出家として活動、70代になっても休むことなく年間何本もの作品を上演してきた蜷川との死を嘆き、つめかけた主たる人物は