タモリが1975年に30歳で東京へ出てきてタレントを目指したとき、マンガ家の赤塚不二夫が自分のマンションの部屋を貸し与えたという話はよく知られる。拙著『タモリと戦後ニッポン』でも、それについてはくわしく書いた。赤塚は赤塚でタモリの才能に惚れこみ、マンガの枠をはみ出して笑いを追究していくことになる。岐路に立った赤塚の前に現れたタモリその名も「マンガをはみだした男赤塚不二夫」というドキュメンタリー映画がき