52歳で道重さゆみに出会い、アイドルにハマり、アイドルオタクへの道を爆走する──『50代からのアイドル入門』はそんな一冊だ。著者は大森望。SF&ミステリなどのジャンル小説読者にとってはおなじみの、翻訳家・書評家である。1961年生まれの立派な「おっさん」の大森が、ピンクのオタTを着てピンクの光る棒(おそらく道重卒業記念オリジナルペンライト)を持ち、どーん!と表紙を飾っている。目次を紹介すれば、だいたいどんな