「落語がちゃんと生き残る道を作ってやりてえんだよ」(有楽亭助六)「落語は、生き残るだろう」(同菊比古)別々の道を歩む助六と菊比古、それぞれの落語観が浮き彫りにされた先週の「昭和元禄落語心中」だった。高度成長期に入り、人々の生活が豊かになると共に娯楽も多様化した。その中で落語は時代遅れになってしまうのではないかと焦り、新世代に向けて生まれ変わるべきではないかと考える助六に対し菊比古は、それでは落語が