昭和の風俗を背景に描きつつ展開する「昭和元禄落語心中」、エピソード7は雲田はるこの原作から離れた、オリジナル回だった。といっても、原作から完全に外れたわけではなく、描かれたのはそれを補強するエピソードである。まず、若き2人の二ツ目・有楽亭菊比古と同助六、そして芸者のみよ吉との三角関係が原作以上に念入りに描かれた。今回のハイライトは、デートの約束をしていたはずの菊比古が現われず、業を煮やしたみよ吉が