次世代キーボード「Keys」はジェスチャー演奏もできて連結も可能

写真拡大 (全4枚)

MIDI(電子楽器の世界共通規格)端末としての小型キーボードは多く存在するが、ここに新しいタイプのキーボードが登場した。コンパクトで持ち歩きができ、スマートフォンと連動して演奏学習ができたり、鍵盤を連結すれば簡単に鍵盤数を増やすことができる。また、ジェスチャーセンサーにより、キーボードに手をかざすだけで各種パラメーターを操作することができる。

それが『Keys』で、クラウドファンディングの『Indiegogo』で資金調達のプロジェクトが行われている。

スマートキーボードとしての機能

『Keys』は、2オクターブの鍵盤を持つコンパクトなキーボードだ。鍵盤楽器の学習のために、スマートフォンを楽譜のようにスタンドに立てかければ、練習用のアプリを利用して鍵盤演奏の練習ができる。

アプリで表示された楽譜などに合わせて実際に鍵盤を叩くと、それに合わせて楽譜が先に進むような使い方ができる。『Keys』の鍵盤にはLEDが内蔵されているため、練習の際は叩くべき鍵盤が発光してガイドとなったり、逆に叩いた鍵盤を発光したりすることもできる。

『Keys』1台では2オクターブしか鍵盤がないが、左右にスワイプすることで音域をシフトさせることができる。また、複数の『Keys』をマグネットで連結させるだけで、自動的に割り振られる音域が代わり、簡単に鍵盤数を増やすことができるのだ。

従って、外出先で使用する際はコンパクトな1台を持ち歩き、自宅で本格的に練習したいときは『Keys』を連結させて鍵盤を増やすといった使い方ができるだろう。

また、MIDIインターフェイスとしても使えるので、パソコンに接続すればソフトを利用して作曲することもできる。『Keys』の黒鍵の間にはジェスチャーに反応する3つのセンサーが搭載されており、手をかざすことでモジュレーションやフィルターなどの様々なMIDIパラメータをコントロールすることができる。

例えば左手で鍵盤演奏しながら、右手でサスティンをコントロールしたり、他の音を被せたりすることができるのだ。

『Keys』は音楽アプリのコントローラーとして、150以上のサードパーティ製アプリで使用可能となっているという。なお、幅32cm×奥行き10.6cm×高さ2cmのサイズに約900gとコンパクトな『Keys』だが、本体の半分ほどはリチウムイオンバッテリーで占められており、1度のフル充電で約8時間は使用できる。

多様な楽しみ方を提供する次世代キーボード

製品化は確実だろうとみられており、出荷予定は2015年の夏頃の予定だ。子供のおもちゃとしても楽しいし、大人の練習用としても使える。また、作曲ツールにもなれば、ライブ演奏でも使えるだろう。

『Keys』は実に多様な楽しみ方ができる、新世代キーボードといえる。

【関連記事】

※ これであなたも作曲家?「鼻歌」から自動作曲してくれるアプリ

※ たった50ドルの「知育ロボット」が子供の将来を変えるかも?

※ アナログレコード所有者に朗報!デジタル音源に簡単に変換できるプレーヤー

※ 何にも触れずに楽器が弾ける!? 「KAGURA」の心地良いデジタル体験

※ 人をダメにするソファを「もっとダメにする」最終形アプリ

【参考・画像】

※ Keys: Modular LED Music Keyboard with Gestures - Indiegogo

※ Keys - sparkart