購買ネットワーク会と改革推進者勉強会/野町 直弘
今までも何度かこのブログやセミナーなどでもふれておりますが、今回は改めて購買ネットワーク会と分科会の活動についてご紹介いたします。
今までも何度かこのブログやセミナーなどでもふれておりますが、今回は改めて購買ネットワーク会と分科会の活動についてご紹介いたします。
購買ネットワーク会は2005年に私と坂口氏で立上げた購買調達資材部門で働かれている方の交流会です。2005年の第一回は8名の参加でスタートしましたが、その後回数を重ね2月の直近の回で49回の開催となります。
当初は私や立上げ時のメンバーを中心に幹事をしておりましたが、今は私も幹事を外れており各企業で働かれている現役バイヤーが自主的に運営をされています。会の目的にある「バイヤーの、バイヤーによる、バイヤーのための活動」がその通り実現されています。
購買ネットワーク会は回数を重ねるだけでなく、様々な地域で幹事の方が自主的に開催し、全国規模に実施されるようになりました。現在は東京開催の関東、大阪開催の関西、持ち回り開催の中四国、また海外では日本人バイヤーが多くいらっしゃる上海でも購買ネットワーク会が開催されています。
購買ネットワーク会の良い点は自主的な会であるということです。やる気のある人や問題意識を持つ人にとっては多くのことを学べる場になっています。一方で新しい方にとって参加するハードルが低いことも特徴の一つです。例えば参加する上の条件や制約は基本的にはありません。金銭的な面も極めて安価な会費(会場費程度)となっています。これらも多くの支援者やボランタリーな幹事の尽力によって成り立っていることは言うまでもありません。
一方で多くの会は土曜に実施されます。折角の休日まで潰してこのような会に参加されるということは、ある意味とてもハードルが高いとも言えるでしょう。私は以前「世界一ハードルが低くてハードルが高い会」と称していましたが、その考えは今も
受け継がれています。
2-3月は各地の購買ネットワーク会が集中して実施されます。ここでご案内させていただきますので、もしご関心があられる方は是非とも参加してください。参加お申し込みはリンク先から予約ができるようになっています。私もいくつかの会には参加させていただく予定ですので、その時にお会いできることを楽しみにしております。
関東:2015年2月7日(土)14:00〜17:30 於日本能率協会(港区芝公園)会費500円
http://co-buy.sakura.ne.jp/event/modules/eguide/ev...
九州+中四国:2015年2月21日(土)13:30〜17:00 於A.R.Kビル(福岡)会費1500円
http://co-buy.sakura.ne.jp/event/modules/eguide/ev...
関西:2015年3月7日(土)13:00〜17:00 於株式会社 三邦(さんぽう)会費500円
http://co-buy.sakura.ne.jp/event/modules/eguide/ev...
上海:2015年3月7日(土)13:30〜17:30 於上海某所 会費100RMB
http://co-buy.sakura.ne.jp/event/modules/eguide/ev...
購買ネットワーク会の素晴らしい点は長い期間に渡り継続していることですがそれ以外にももう1点あります。購買ネットワーク会から派生した様々な会が立ち上がっていることです。(分科会といいます)
その活動の一つが調達購買資材改革推進者勉強会(改革推進者勉強会)です。
当会は私が発起人となり各企業内で改革を進める立場のマネージャークラス以上の方を集め特定のテーマを決め、先進的な手法などの研究を行うことを目的に立上げました。2年前の1月に当初8テーマ(グループ)60名強のメンバーでスタートした会です。
その後多忙な方が多く、参加メンバーも多少少なくなってきましたが、現在でも5テーマ(グループ)の勉強会が継続しています。先日も2グループから中間報告会を実施しました。
その1つのグループがサプライヤマネジメントグループです。
サプライヤマネジメントグループではサプライヤ評価の仕組みや評価の活用および他のサプライヤマネジメントの活動について研究を行っています。先日の中間報告会では昨年の9-10月に実施したサプライヤマネジメントに関する企業アンケート調査の結果報告とそれを元にした先進企業事例の研究発表がありました。
特に興味深かったのは先進企業事例です。
ここでは3社の先進企業の事例が紹介されました。何が興味深かったかと言いますと3社が全く違うやり方をしていることです。
1社目の企業はサプライヤ評価に手間をかけずに評価結果を元に改善等を図る点に重点をおいていました。多くの企業にとってサプライヤマネジメントの課題は評価です。手間や負荷、コストをかけて評価をしても効果につながらない、という点で多くの企業が立止ってしまいます。それに対してこの企業は評価を簡素化する(対象企業数を限定する、項目は定量的に取得可能な項目とする等)ことによってその課題をクリアしていました。
2社目の企業はサプライヤモチベーションを上げるための様々なサプライヤマネジメント活動を実施している先進企業事例です。この企業は主要サプライヤとの密なコミュニケーションをとるための場を作ったり、様々な表彰制度の仕組みをもったりしています。またそれだけでなく、VOS(ボイスオブサプライヤ)の活動等も行い、如何に優秀なサプライヤにこっちを向いてもらえるか、これを重要な課題として捉えています。この企業の先進事例や手法は今後多くの企業に展開が可能です。またサプライヤモチベーションを高めることの重要性は今後一層増えていくことでしょう。
3社目の企業はサプライヤ評価やサプライヤマネジメントを調達業務の主業務として捉えている先進企業事例です。この企業はシステマチックな仕組みでサプライヤ評価、サプライヤ評価の活用、サプライヤマネジメントを実行しています。サプライヤ評価(および支援)の為の専任部隊まで持っています。また関係の深いサプライヤとはトップマネジメントどうしのコミュニケーションを密に取る場があります。サプライヤ評価は単にどのサプライヤを選ぶかの材料ではなく、どのサプライヤとどういう関係を作っていくのかという正に調達戦略に直結した活動となっているのです。ですからかなり手間やコストをかけてもこのようなシステマチックはやり方を徹底しているのでしょう。
このような手法研究や先進企業事例研究を行っているのが「改革推進者勉強会」です。今回この「改革推進者勉強会」も発足から2年強が経過し最終成果発表の時期となりました。
具体的には4月11日(土)に最終成果報告会を実施します。今までは当勉強会は勉強会メンバーにより運営され研究発表会もメンバーオンリーでした。今回は最終報告会ということで「改革推進者勉強会」メンバー以外の方も参加可能です。先のサプライヤマネジメントの先進企業事例のようなレベルの高い研究成果の発表が行われるでしょう。多くの方にご参加検討いただけることを願っております。
【調達購買資材改革推進者勉強会の研究成果報告会】
日時:2015年4月11日(土)9:00-17:00 於関東ITソフトウエア健保(市ヶ谷)
会費:500円or1000円(参加人数により別途決定し連絡いたします)
詳細および参加お申し込みはこちらをご参照ください。
http://co-buy.sakura.ne.jp/event/modules/eguide/ev...
今までも何度かこのブログやセミナーなどでもふれておりますが、今回は改めて購買ネットワーク会と分科会の活動についてご紹介いたします。
購買ネットワーク会は2005年に私と坂口氏で立上げた購買調達資材部門で働かれている方の交流会です。2005年の第一回は8名の参加でスタートしましたが、その後回数を重ね2月の直近の回で49回の開催となります。
購買ネットワーク会は回数を重ねるだけでなく、様々な地域で幹事の方が自主的に開催し、全国規模に実施されるようになりました。現在は東京開催の関東、大阪開催の関西、持ち回り開催の中四国、また海外では日本人バイヤーが多くいらっしゃる上海でも購買ネットワーク会が開催されています。
購買ネットワーク会の良い点は自主的な会であるということです。やる気のある人や問題意識を持つ人にとっては多くのことを学べる場になっています。一方で新しい方にとって参加するハードルが低いことも特徴の一つです。例えば参加する上の条件や制約は基本的にはありません。金銭的な面も極めて安価な会費(会場費程度)となっています。これらも多くの支援者やボランタリーな幹事の尽力によって成り立っていることは言うまでもありません。
一方で多くの会は土曜に実施されます。折角の休日まで潰してこのような会に参加されるということは、ある意味とてもハードルが高いとも言えるでしょう。私は以前「世界一ハードルが低くてハードルが高い会」と称していましたが、その考えは今も
受け継がれています。
2-3月は各地の購買ネットワーク会が集中して実施されます。ここでご案内させていただきますので、もしご関心があられる方は是非とも参加してください。参加お申し込みはリンク先から予約ができるようになっています。私もいくつかの会には参加させていただく予定ですので、その時にお会いできることを楽しみにしております。
関東:2015年2月7日(土)14:00〜17:30 於日本能率協会(港区芝公園)会費500円
http://co-buy.sakura.ne.jp/event/modules/eguide/ev...
九州+中四国:2015年2月21日(土)13:30〜17:00 於A.R.Kビル(福岡)会費1500円
http://co-buy.sakura.ne.jp/event/modules/eguide/ev...
関西:2015年3月7日(土)13:00〜17:00 於株式会社 三邦(さんぽう)会費500円
http://co-buy.sakura.ne.jp/event/modules/eguide/ev...
上海:2015年3月7日(土)13:30〜17:30 於上海某所 会費100RMB
http://co-buy.sakura.ne.jp/event/modules/eguide/ev...
購買ネットワーク会の素晴らしい点は長い期間に渡り継続していることですがそれ以外にももう1点あります。購買ネットワーク会から派生した様々な会が立ち上がっていることです。(分科会といいます)
その活動の一つが調達購買資材改革推進者勉強会(改革推進者勉強会)です。
当会は私が発起人となり各企業内で改革を進める立場のマネージャークラス以上の方を集め特定のテーマを決め、先進的な手法などの研究を行うことを目的に立上げました。2年前の1月に当初8テーマ(グループ)60名強のメンバーでスタートした会です。
その後多忙な方が多く、参加メンバーも多少少なくなってきましたが、現在でも5テーマ(グループ)の勉強会が継続しています。先日も2グループから中間報告会を実施しました。
その1つのグループがサプライヤマネジメントグループです。
サプライヤマネジメントグループではサプライヤ評価の仕組みや評価の活用および他のサプライヤマネジメントの活動について研究を行っています。先日の中間報告会では昨年の9-10月に実施したサプライヤマネジメントに関する企業アンケート調査の結果報告とそれを元にした先進企業事例の研究発表がありました。
特に興味深かったのは先進企業事例です。
ここでは3社の先進企業の事例が紹介されました。何が興味深かったかと言いますと3社が全く違うやり方をしていることです。
1社目の企業はサプライヤ評価に手間をかけずに評価結果を元に改善等を図る点に重点をおいていました。多くの企業にとってサプライヤマネジメントの課題は評価です。手間や負荷、コストをかけて評価をしても効果につながらない、という点で多くの企業が立止ってしまいます。それに対してこの企業は評価を簡素化する(対象企業数を限定する、項目は定量的に取得可能な項目とする等)ことによってその課題をクリアしていました。
2社目の企業はサプライヤモチベーションを上げるための様々なサプライヤマネジメント活動を実施している先進企業事例です。この企業は主要サプライヤとの密なコミュニケーションをとるための場を作ったり、様々な表彰制度の仕組みをもったりしています。またそれだけでなく、VOS(ボイスオブサプライヤ)の活動等も行い、如何に優秀なサプライヤにこっちを向いてもらえるか、これを重要な課題として捉えています。この企業の先進事例や手法は今後多くの企業に展開が可能です。またサプライヤモチベーションを高めることの重要性は今後一層増えていくことでしょう。
3社目の企業はサプライヤ評価やサプライヤマネジメントを調達業務の主業務として捉えている先進企業事例です。この企業はシステマチックな仕組みでサプライヤ評価、サプライヤ評価の活用、サプライヤマネジメントを実行しています。サプライヤ評価(および支援)の為の専任部隊まで持っています。また関係の深いサプライヤとはトップマネジメントどうしのコミュニケーションを密に取る場があります。サプライヤ評価は単にどのサプライヤを選ぶかの材料ではなく、どのサプライヤとどういう関係を作っていくのかという正に調達戦略に直結した活動となっているのです。ですからかなり手間やコストをかけてもこのようなシステマチックはやり方を徹底しているのでしょう。
このような手法研究や先進企業事例研究を行っているのが「改革推進者勉強会」です。今回この「改革推進者勉強会」も発足から2年強が経過し最終成果発表の時期となりました。
具体的には4月11日(土)に最終成果報告会を実施します。今までは当勉強会は勉強会メンバーにより運営され研究発表会もメンバーオンリーでした。今回は最終報告会ということで「改革推進者勉強会」メンバー以外の方も参加可能です。先のサプライヤマネジメントの先進企業事例のようなレベルの高い研究成果の発表が行われるでしょう。多くの方にご参加検討いただけることを願っております。
【調達購買資材改革推進者勉強会の研究成果報告会】
日時:2015年4月11日(土)9:00-17:00 於関東ITソフトウエア健保(市ヶ谷)
会費:500円or1000円(参加人数により別途決定し連絡いたします)
詳細および参加お申し込みはこちらをご参照ください。
http://co-buy.sakura.ne.jp/event/modules/eguide/ev...