高橋ジョージ&三船美佳離婚で創価学会に激震「婦人部長の指導を受けよ」
歌手の高橋ジョージ(56)とタレントの三船美佳(32)の離婚報道が話題になっている。高橋・三船夫婦といえば熱心な創価学会員としても知られる。創価学会では離婚はこれまで“ご法度”という雰囲気が強かったため、学会内部でもこの離婚報道は意外性を持って受け止められているという。
「学会は何らかの規則でもって離婚を禁じているわけではなかったと思います。でも離婚はやはり学会内部でも印象があまりよくはない。なぜなら学会は縁を大事にするからです。離婚にみられる“縁を切る行為”を是とすると学会との縁も簡単に切っていいとなりかねません。それは仏法者としてどうなのかということからでしょう」(創価大卒の活動家女性学会員)
事実、学会では人との「縁」、さまざまな組織・団体との「縁」を大事にするよう学会員に指導するという。これ自体は間違いではないのかもしれない。だがそれも程度問題だろう。前出の学会員は、学会内部で伝わる次のような真偽不明の逸話を語る。
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ある風俗店(ソープランド)に勤務する女性学会員が、学会内部では“指導”と呼ばれる相談を願い出た際、創価学会幹部の肩書きを持つ女性幹部とこんなやり取りがあったという。
風俗店勤務女性:生活のためとはいえ、どうにも風俗店での仕事に馴染めない。信心と学会活動を頑張っているが、自分に合った新たなる職が見つかりそうもない。どう祈ればいいのでしょうか?
学会幹部職員女性:せっかく結んだ就職の縁でしょう? そこが使命だと思って頑張りなさい! 今いる場所で頑張らなければどこで頑張るよ? しっかりお題目(註:唱題と呼ばれる宗教的行為)をあげて、職場やお客様からの信頼を勝ち取らなきゃダメ!
紹介した例は極端な例かもしれない。ただ、転職など最初に結んだ縁を切る行為は学会ではあまり評価されない。だから夫婦の離婚も思い留まる傾向が強い。もっとも上記の話は“清浄な学会女性職員”が風俗店とは何をするところなのかわかっていなかったという声もある。
「婦人部と呼ばれる既婚女性の学会グループでは、『離婚は悪だ』と指導する人もいます。学会が公式にそう指導しているかどうなのかは知りません。でも、学会員のなかでは女性は結婚後、職を辞め、専業主婦になることを望む風潮があります。離婚することは師匠である池田先生(池田大作創価学会名誉会長)とその奥様にご心配をお掛けするのでご法度です」(関西地方の女性学会員)
学会員たちの間で、女性が結婚後、専業主婦になることを望むのは学会の意向ではなく学会幹部、とりわけ婦人部幹部の意向が強いという。専業主婦になれば学会活動に没頭できる。これが選挙などの際、“鉄壁の結束”を誇る学会婦人部の強さだ。
だが時代が進み、結婚後も女性が職を持つ時代となった。学会婦人部のなかでも、必ずしも専業主婦でなければならないという価値観は崩れつつあった。そうしたなか高橋・三船夫婦は、学会婦人部にとって“望ましい夫婦像”だったという。
「稼ぎのある夫とタレントとして活躍する妻――ともに学会の正しさを証明する理想の夫婦という見方をする人は学会内部では多い。しかし離婚報道で学会婦人部のメンバーのなかには、『また週刊誌がウソをいう』と報道そのものを認めない声もありました。でも日が経つにつれ、『女性が職を持つからこうなる』と意見が変わってきています。あくまでも私の属する地区(学会内部の組織)での話ですが」(同)
離婚報道で学会員に送られたメールの内容最近では学会内部でも著名な幹部でも離婚経験者がおり、かつてほど学会内部では離婚への風当たりはきつくはないという。しかしそれでもやはり離婚歴は、「名誉なことにはならない」(同)という意識が強いようだ。
「学会婦人部員たちが離婚を嫌うのは、選挙応援や折伏(宗教への勧誘)など鉄壁の結束を誇る学会婦人部組織が機能しなくなる恐れがあるのかもしれませんね」(同)
高橋・三船夫婦の離婚騒動は、学会婦人部にとっては組織の崩壊へと繋がりかねない“事件”として捉えられているようだ。来る統一地方選に微妙な影響を及ぼしかねず、紹介した女性学会員が所属する学会組織では、早速、「夫婦関係が危うい人は婦人部長から指導を受けるように」とのメールが届いたという。
(取材・文・写真/鮎川麻里子)