JUJU
2004年のデビューから、今年で10周年を迎えたJUJU。自身のオリジナル楽曲のみならず、ブルーノートでのジャズライブや、今年10月さいたまスーパーアリーナに2万5千人を動員してのカヴァーライブ「ジュジュ苑」など、その活動は多岐に渡り、根幹をなし、豊かな実を結んでいる。毎回リリースの度にカバー曲を収録し、12月3日に2作目となるカヴァーアルバム『Request II』をリリースした彼女に、カヴァーへの想いを聞いた。

――デビュー10周年おめでとうございます。振り返ってみて如何ですか?

JUJU:ありがとうございます。あっという間でしたね(笑)。まさか10年も続くとは思わずにやっていたので、本当に聴いていただいてる方たちのおかげで連れてきていただいた10年だったからこそ、一つでも皆さんに喜んでもらえることをしたいと思っていて。この10周年を“感謝”で括りたかったんです。

――10周年を迎えた今年は、まず3月にアルバム『DOOR』をリリースして、春から夏に掛けて全国ホールツアーがありましたね。

JUJU:今までで一番多い全42公演のホールツアーをやって、行ったことが無い所に行かせていただいて。10周年だからこそ初めての試みをしたくてダンサーを入れたり、自分なりにもJUJUのライブの新しい一面が見えたし、今までのライブの中で一番お客さんが楽しそうでしたね。

――8月にはブルーノートでのジャズライブ10公演があり…。

JUJU:ニューヨークに行ったからこそ出会えた人たちのおかげで今のJUJUが出来上がったとしたら、私を形作ってくれたニューヨークにも恩返しがしたくて。

世界中でジャズをやる人が一度は「ブルーノートと契約したい」と夢見ると思うんですけど、もう10年位前からニューヨークで一緒にやっていた黒田くんが、いつの間にか日本人で初めてブルーノートと契約したすごいトランペット奏者になってたんですよね。それで、黒田くんのバンドを迎えてジャズライブが出来たらと思って、ダメ元で聞いたら、「その時だけ空いてるわー」って日本に来てくれて(笑)。

生まれ変わるなら1940年代とか1950年代のジャズクラブがすごく淫靡な場所だった時代にジャズを歌いたいと思っていたので、『DELICIOUS』というジャズアルバムを2枚作らせていただいた時は、クラシカルなアプローチのジャズをやっていて。今回はまた違う、ニューヨークの最先端でやっている若手の黒田くんのジャズも楽しんでいただけたらいいなと思ってたので、今までにないブルーノートの空間が作れて良かったですね。