メールやLINEで文章を作るのが圧倒的に楽になるiOS 8の文字入力裏ワザ

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iPhone 6やiPhone 6 Plusの発売とほぼ同時期に提供開始されたiOS 8。さまざまな新機能が追加されているが、その中でも大きく改善された機能のひとつに「文字入力機能(IME)」がある。iOS 8以降は顔文字入力に強い「Simeji」や、文章入力や文字変換に強い「ATOK」といった外部文字入力アプリが利用できるようになったが、iOSの標準日本語入力機能もパワーアップされているのだ。

そのどれもが、覚えておくことでメールの本文やSNSへの投稿、LINEなどのメッセンジャーでの文字入力が圧倒的に楽になること間違いない。

●カギカッコだけでない便利な入力裏ワザ!
iOS 8で追加された日本語入力での便利機能で、もっとも有名なひとつとして「」(カギカッコ)がある。テンキー入力時に、「や」を右もしくは左にフリックすることで“「”や“」”が入力できるというものだが、それ以外にも便利機能がいくつも追加されている。そのいくつかを紹介しよう。

・テンキー時「や」を左右にフリック → 左にフリックで“「”が、右にフリックで“」”が入力できる。

・「きのう」や「あした」を変換 → 「きのう」を変換することで昨日の日付が出てくる。「あした」では明日の日付が、「おととい」「あさって」も変換可能。日付も、10/16といったシンプルなものから、2014/10/16という西暦付き、10月16日(木)や平成24年10月16日という変換もできる。また、「きょう」も変換できる。

・「きょねん」や「らいねん」を変換 → こちらは「きょねん」で平成25年を、「らいねん」で平成27年と変換できるほか、「さくねん」「おととし」「ことし」「さらいねん」も変換できる。和暦以外にも西暦へも変換可能だ。

・「こんげつ」や「らいげつ」を変換 → これも暦に変換できる「らいげつ」で11月、「せんげつ」で9月となるほか、長月とも変換できる。

・7ケタの数字を変換 → iOS 8の日本語入力からは郵便番号にも対応している。例えば「1000001」と入力すると「〒100-0001 東京都千代田区千代田」と変換されるという仕組みだ。

・4桁の数字を変換 → 4桁の数字を入力すると日付や時間となって変換できる。例えば「1034」と入力すると「10時34分」や「10:34」となる。時間を入力する時間が圧倒的に短くなる。また「1017」と入力すると日付の10月17日などにも変換できる。

・4桁以上の数字を変換 → これは、「1000」と入力すると「1,000」へ、「1000000」と入力すると「1,000,000」へ変換できるものだ。大きな数字を伝える際に便利だろう。

・入力した文字を範囲指定する → 入力し終わった文字を長タップして範囲指定すると、10文字までは再変換ができる。文字を指定すると、ディスプレイ上に変換候補が自動的に出てくるため便利だ。

いかがだろうか。「」(カギカッコ)のほか、日付や数字、再変換が強化されていることがわかるだろう。これを覚えておくと日本語入力が圧倒的に楽になる。

●iOS 7でも使える便利な文字入力裏ワザ
ここまではiOS 8に追加された新機能だが、iOS 7でも利用できる便利な裏ワザがある。それらを使うことで主に記号の入力がとても便利となるだろう。

・テンキー時「わ」を右フリック → 語尾を伸ばす際によく使う「−」や「〜」に変換できる。
・数字入力(テンキー)で「0」を左にフリック → こちらも語尾を伸ばす際によく使う「〜」がでてくる。
・数字入力(テンキー)で「0」を上にフリック → 会話文章などに使う「…」がでてくる。
・数字入力(テンキー)で「1」をフリック → 上フリックで「♪」、左フリックで「☆」、右フリックで「→」や「⇒」がでてくる。
・数字入力(テンキー)で「7」をフリック → iOS 7では「」(カギカッコ)を入力したい場合、数字テンキーで7をフリックするとでてくる。
・キーボード切り替えを長タップ → 地球のようなマーク(キーボード切り替え)を長タップすると、別のキーボードにすぐ切り替えできる。

主に数字テンキーをフリックすることで記号系の大半を呼び出すことができるが、メール作成やSNSで利用する分には「0」「1」「7」をフリックすると便利だということを覚えておこう。
当然ながらiOS 8でも使えるワザなので、あわせて使ってみることをおススメする。

上記の裏ワザを使いこなすことで、圧倒的に早く、そして楽に文章の入力ができるようになる。iPhoneユーザーはぜひ試してみよう。
筆者は数字を変換して出てくる日付や時間はとても便利だと思った。


布施 繁樹