新発田中央vs小千谷
シード校・高田商を敗り、勢いに乗る昨夏8強の新発田中央が、小千谷と対戦。投打に勝る新発田中央が終始試合をリードした。
新発田中央・相澤（3年）、小千谷・下村（3年）という両エースが先発したこの試合。両チームともランナーを出しながらあと1本が出ない展開だったが、そんな均衡を破ったのが、新発田中央。
三回裏、一死から1番・本間（2年）、2番・松田（2年）の連続ツーベースで1点を先制。続く3番・佐藤翼（3年）は初球を叩き、ライトスタンドへ運ぶ2ランホームラン。3対0とリードを広げる。援護をもらった新発田中央先発の相澤は、120キロ台のストレートと、スライダーの出し入れを効果的に使い、小千谷打線を手球に取る。
五回裏にはエラーと3本のヒットを集め、2点を追加。七回表に、小千谷・代打の位下風（3年）のタイムリーツーベースで1点を返されるが、新発田中央はその裏に1点、さらに八回にも3安打を集中して2点を上げ、1対8。八回コールドで新発田中央が16強に名乗りを上げた。
エキサイティングチーム 新発田中央昨秋の大会に3回戦で敗れた後、部内の不祥事が発覚。謹慎期間のため、春の大会に参加できなかった新発田中央高校。だが、監督が代わり、新しく監督に就任した円山宏大氏は、同校のOB。大型遊撃手として2000年の大会で、米山（新潟江南）、樋口（糸魚川）、鈴木（新潟明訓）、長島（新潟工）らとともに全国的な注目を浴び、同大会を盛り上げた。
そんな円山監督が作り上げた新チームは、とにかく元気がいい。試合前、試合中、試合後ととにかく声が出て盛り上げる。そんなチームの勢いが、先制、中押し、ダメ押しという理想的な試合展開を作り上げたように思える。
円山監督は、選手としてかなわなかった悲願の甲子園出場を、生まれ変わったこのチームで追いかける。
（文＝編集部）
