城北のエース有坂望が7回10Kの好投!都立駒場に4対1で勝利

 新チームがスタートしてすぐの昨年の秋季大会では、41年ぶりの都大会ベスト16に進出した城北。中高一貫の城北では、今年の3年生部員たちの多くは、中学時代に東京都私学野球大会で優勝を経験している。それだけ力のある選手が揃い、さらには中高一貫の6年間で磨かれたチームワークを武器にした今年の城北の勝ち上がりに、今夏は注目が集まっている。その城北と都立駒場の一戦。

 先に先制点を奪ったのは、都立駒場だった。初回、城北の先発・有坂望(3年)の立ち上がりを都立駒場打線が攻め立てる。1番櫻井 篤(3年)が中前打で出塁すると、2番吉村飛遥(3年)の犠打の間に、櫻井が三塁まで到達。さらに、4番師岡弘一(3年)がセンターへの適時打で1点を先制。

 しかし、城北も2回裏。都立駒場の先発・岩崎孝介(3年)の甘い球を見逃さず、好機を広げる。まず、先頭の4番永幡洸裕(3年)が中前打で出塁すると、5番川島 嶺(3年)がきっちり犠打を決めて、一死二塁。続く、6番佐藤智大(3年)が四球を選び、ランナーをためると、7番且元健太(3年)のセンターへの犠飛で1点を返す。

 さらに、8番有坂がセンターへの中前打で続いて、2対1と逆転に成功。5回には、1番櫛田舜史(2年)が振り逃げから捕手がボールを後逸する間に二塁へ。一死二塁の場面で、3番梅本湧馬(2年)が、センターオーバーの三塁打適時打を放って、1点を追加。6回にも、城北は3四死球から二死満塁とチャンスを広げると、1番櫛田のレフトへの適時打で4点目を挙げた。

 先制して一気に流れを掴みたかった都立駒場だったが、2回以降、立ち直った城北のエース有坂の前に、打線がつながらない。有坂は、7回まで投げ、都立駒場打線から10三振を奪う好投をみせた。8回からは2年生右腕・西野巧人が登板。最後は、西野がしっかりと締めて、4対1で城北が都立駒場を下し、2回戦進出を果たした。

 勝利した城北は、2回戦は、11日(金)明大球場で、日本橋と対戦する。

(文=安田 未由)