オリジナルドリンクを作ろう

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 随分と暑くなりましたね。夏の大会まであと少し。頑張っていますか。先月まで、コンビニの活用術をシーンに分けてお話ししてきました。今月は、活用術(3)にも出てきた飲料について。その中でも、自分で作れるオリジナルドリンクについて紹介します。

「水分補給」ってどんなもの?

 このコラムでも何度か水分補給について触れてきました。(参考コラム:水分補給について・水分補給と炭酸飲料)水分補給…何の目的があったか、覚えていますか? 単に喉の渇きを抑えるためだけではありませんでしたね。運動中であれば汗で失われる電解質(ナトリウムやカリウム、カルシウムなど)や糖質の補給、運動後であれば枯渇した糖質や筋肉の修復のためのたんぱく質(アミノ酸)などの補給…水分以外の栄養素の補給という目的もありましたね。

 市販のドリンクの代わりに自分でオリジナルドリンクを作ることができることは以前紹介しましたが、作ったことはありますか。今回は、先ほど出てきた2つの目的別に、オリジナルドリンクの作り方を紹介します。

運動中の「オリジナルドリンク」

水分補給のオリジナルドリンク

 先ほどもお話ししたように、運動中には電解質や糖質が必要でした。 ドリンク100ml中にナトリウムが40〜80mg、糖質が4〜8%含まれているものが水分補給には効果的です。

 それを自分で作るためには、水100mlに対し食塩ひとつまみ、砂糖大さじ0.5〜1これをまぜるとこの割合のドリンクができます。もちろん、このまま飲んでも構いません。 ただし、特に味が付いているわけではありませんので…どちらかというと点滴のような味気なさ。(お好みでしたら、このままでどうぞ!)

 好みに応じて、砂糖をメープルシロップに変えてみたり、果物ジュースで作ってみたり、風味づけにレモンを絞ってみたり。割合さえ大幅に間違えなければ、大丈夫。色々な味を試してみてくださいね。

[page_break運動後の「リカバリードリンク」]運動後の「リカバリードリンク」

たんぱく質や糖質、ビタミン補給のリカバリードリンク

 リカバリードリンクって聞いたことありますか?そもそも…リカバリーってどういう意味でした?回復・修復といった意味ですね。

 運動後には、枯渇したエネルギーの補給や傷ついた筋肉の修復、疲労回復のための栄養補給が必要でしたね。そのためのドリンクをリカバリードリンクと呼びます。

 補給したい栄養素はたくさんありますが、その中でも糖質、たんぱく質、ビタミンは補給したいですよね。もちろん、牛乳を飲むだけでもリカバリーはできます。もうひと手間かけて、オリジナルのリカバリードリンクを作ってみませんか。

 ベースにするのは牛乳が便利でしょう。その中に、バナナを入れミキサーにかけるだけでOK。きな粉やごまを使うのもたんぱく質や鉄、カルシウムも摂取できるからいいですね。甘みが必要な時は、はちみつで味を調整しましょう(はちみつは吸収が速い糖質です)。 牛乳が苦手な人は、ヨーグルトや豆乳をベースにしてもしっかりとたんぱく質の補給ができますよ。

 人の味覚はそれぞれです。 色々な素材で試して、好みに合ったものを作ってくださいね。あわせてこれから梅雨に入ります。衛生状態にはくれぐれも注意するようにしてくださいね。

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■ 7月の栄養学一口コラムもお楽しみに!