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東京都・秋葉原のアートスペース「3331 Arts Chiyoda」内のギャラリー「Bambinart Gallery」にて、アーティスト・平川恒太の個展「儚き絵画の夢」を開催する。会期は6月21日〜7月6日(月曜日、火曜日休廊)、開場時間は12:00〜19:00。入場無料。

同展は、アーティスト・平川恒太の個展。平川は、これまでにも「原爆の図 丸木美術館」(埼玉)でのインスタレーションや、日蓮宗大本山清澄寺・釈迦寺(千葉)での企画「アートが山をのぼること」を主催するなど、歴史や社会との関わりに主題を求め取り組んできた若手作家だ。2014年には、藤田嗣治や宮本三郎らの戦争記録画(永久貸与)を黒一色で模写したシリーズ「Trinitite」の新作に加え、沖縄で滞在制作した「Where is NIRAIKANAI」シリーズを新たに発表し、近代洋画史または歴史そのものと向き合い、引き受けていくことで戦争や美術史を捉えようと取り組んでいる。

また、同展では会期を前期(6月21日〜7月6日)、後期(7月12日〜7月27日)に分割。前期では沖縄にて滞在制作した「Where is NIRAIKANAI」シリーズと江ノ島にて滞在制作した「儚き絵画の夢」シリーズを中心に発表。後期では、語られない歴史や、忘れ去られようとしている歴史などをテーマに、時計を支持体として、黒い絵の具のみを用いて描いた「記憶と記録」シリーズを展示する。

なお、平川は1987年埼玉県生まれのアーティスト。2013年に東京藝術大学大学院を修了したのち、「ゴールデンコンペティション2012」にてグランプリのゴールデン賞(2012)、「損保ジャパン美術展 FACE2013」にて審査員特別賞(2013)、「アートアワードトーキョー丸の内2013」にて三菱地所賞(2013)を受賞。近年では、「アートがあればII―9人のコレクターによる個人コレクションの場合」(2013、東京オペラシティ アートギャラリー)、「VOCA展2014」(上野の森美術館)に出品している。