コーヒーは目の健康を助ける―米・韓共同研究

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コーヒーが健康に様々な効果をもたらすことは既に言われていますが、米韓の共同研究によれば、加齢による目の疾患や視力の低下を防ぐ可能性があるということが判明しました。

研究者たちは、コーヒーに含まれるクロロゲン酸というポリフェノールの一種に着目しました。これは強い抗酸化作用をもつ成分で、マウスの網膜の変性を防ぐ効果が実験で明らかになりました。網膜は視覚情報を受け取る器官であり、多くの酸素を必要とします。

酸素がなければ網膜は変性しやすく、結果として視力の低下を招きます。一酸化窒素を網膜に作用させたマウスを調べると、普通のマウスが酸化作用によって網膜の変性を起こしたのに対し、前もってクロロゲン酸を与えられていたマウスでは網膜にダメージが見られなかったということです。

しかしながら、コーヒーを飲むことが直接クロロゲン酸を網膜に作用させるのかどうかについては、まだ明確にはわかっていないと研究者たちは強調しています。

その他、最近 European Association for the Study of Diabetesという糖尿病研究に関する雑誌で発表されたアメリカの研究によれば、一日に2〜3杯のコーヒーを飲む人々は、一日1杯以下のコーヒーを飲む人々と比較して2型糖尿病にかかるリスクが37%低かったという結果が出ています。

飲み過ぎは禁物ですが、コーヒーにはまだまだ知られざる健康効果がありそうですね。

Why coffee may be good for your eyes
http://metronews.ca/health/1022973/why-coffee-may-be-good-for-your-eyes/