ユニリーバ・ジャパンが展開する男性用化粧品ブランド「AXE(アックス)」が立ち上げたプロジェクトチーム「AXE脳科学研究所」が、企業の人事担当100人に「香りの効果」に関する調査を行った。調査によると、過半数を超える人事担当が「男性の良い香りは印象アップにつながる」と回答した。(画像提供:ユニリーバ・ジャパン)

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 ユニリーバ・ジャパンが展開する男性用化粧品ブランド「AXE(アックス)」が立ち上げたプロジェクトチーム「AXE脳科学研究所」が、企業の人事担当100人に「香りの効果」に関する調査を行った。調査によると、過半数を超える人事担当が「男性の良い香りは印象アップにつながる」と回答した。また、香りと直接関係ないと思われるビジネスの場においても、香りには印象アップ効果が期待できそうなことが分かった。(画像提供:ユニリーバ・ジャパン)

 4月は、就職活動や入社、人事異動などのシーズンであり、新たなステージへのきっかけとなる季節だ。次のステージへステップアップするためにも、「好印象を持たれたい」という人は多いだろう。

 「AXE」の調査によると、58%の人事担当者が「男性が良い香りをつけていると印象がアップする」と回答。良い香りをつけていると印象がアップするとの回答が過半数を占めた。

 次に、社員としてどのような人物が欲しいかを聞いたところ、「コミュニケーション力が高い」(81%)が最も多かった。さらに「向上心がある」(67%)と「協調性がある」(67%)との回答が続いた。

 「コミュニケーション力」が高そうな印象を与える香りとしては、「柑橘系のさわやかな香り」(40%)、「フレッシュなグリーン系の香り」(24%)があがった。香りの種類によって人に与える印象は異なるが、企業にもっとも重視される「コミュニケーション力」が高そうな印象を与えるには、「柑橘系(シトラス系)」の香りが有効のようだ。

 続いて、良い香りをつけることで、業績アップにつながりそうな職種を尋ねると、「営業系」(69%)が最も多く、次いで「販売・サービス系」(39%)、「クリエイティブ系」(31%)となった。人と会うことが多い職種の人は、特に香りの効果が期待できそうだ。

 また、「大人っぽい・知的な印象」を与える香りについても聞いたところ、「ムスク系の香り」(35%)と「ウッディー系の香り」(30%)が多くあがった。就職活動の面接にあたり、少しでも子どもっぽさをなくし、知的な印象をもたれるためには、ムスク系の香りをつけることも有効のようだ。

 AXE脳科学研究所の調査結果に対し、武蔵野学院大学・大学院教授で人間性脳科学研究所所長の澤口俊之博士は、「印象に視覚情報が重要なことは間違いないが、脳の中では香り情報と視覚情報は深く結びついており、香りによって印象が変わるのは脳レベルでは当然なこと」と説明し、58%の人事担当が、「良い香りをつけていると印象がアップ」と回答したことについては「理に適っている」と述べた。

 さらに、澤口博士は「香りの種類によって異なった印象になれることも以前から科学的に実証されている」とし、脳科学や心理学の世界では、グレープフルーツなどの柑橘系の香りがコミュニケーションの場面で効果があると注目を浴びていると話した。

 今回の調査で、コミュニケーション力が高そうな印象を与えるのは「柑橘系(シトラス系)の香り」という結果が出ていることについて、澤口博士は「柑橘系の香りをつけると相手がコミュニケーションモードになるため、結果的にコミュニケーション力が高い印象を相手に与えられるということなのかもしれない」と分析した。

 調査を実施した「AXE」は、フレグランス「アックス フレグランス ボディスプレー」や、制汗剤「アックスドライ デオドラントスプレー」などを販売する男性用化粧品ブランド。2014年2月に、フレグランスと制汗剤に新しい香り「ワールドピース(おだやかなフレッシュウッディーの香り)」を追加し、「さわやかで大人っぽい印象を与えたい」新社会人や学生たちを応援している。(編集担当:吉田太郎)